台東に位置する場所に石山部落というコミュニティーがあります。
日本のサイトで「台湾 月桃 籠」と検索すると、まず初めにヒットするのが、ここ石山部落の月桃織です。
台湾に行ったら絶対に立ち寄りたいと思っていたので、今回訪問出来たこと、とても嬉しく思います。
「石山部落コミュニティ」は1998年に、月桃織りや大工仕事などの手工芸品を活用し、部族による観光開発を始めた。産業の活性化、職人技の継承、部落への若者の回帰という三大精神を堅持した。豊かなコミュニティ、アートを主軸として、地元の文化・クリエイティブな製品を発信していくことで、台湾のオリジナルアーティスト、先住民文化を促進する。クリエイティブな製品は、地元の観光産業などとの協同により、石山族の「月桃織り村」としての新たなイメージをつくりだす。
石山部落では、古くから月桃編みがおこなわれていたが、時代の移り変わりにより、若い人手が減ってきていた。そんな中、部落に残る父と共に、石山部落の手仕事を再度、活性化させようと立ち上がったのが、元銀行マンの現代表です。今では、月桃の新しい編み方で作られた帽子や、日本文化に影響を受けて制作が始まった、藁のしめ縄飾り、また空港内の月桃織りの壁面タペストリーなど、精力的に活動がおこなわれている。代表の父は高齢で、部落の中では、唯一日本語が話せる。話をすると、日本統治時代を想起させる。月桃の製造工程では、大きなプレス機や、繊維を縄にする機械を取り入れたりと、柔軟で活発な活動が行われている。部落に行けば、ワークショップや部落内のツアーも開催されている。

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